石川(裕)委員
続きまして、我が会派から代表質問でありました国際バカロレア認定校について質問をさせていただきたいと思います。今回、横浜国際高校がバカロレアの認定推進校として認定されたと、それで平成31年度の認定を目指すという御答弁を頂きましたけれども、そういう中で一つまず確認のために、バカロレアに対しての来年度の予算というのは、大体どれぐらいとられているのかということをお伺いしたいと思います。
高校教育課長
来年度の予算につきましては、240万円を計上しているところでございます。
石川(裕)委員
そのほかの資料を見ると480万円の海外調査とかお金があったりしているんですけれども、バカロレア単独でいくと240万円ということでよろしいですか。
高校教育課長
おっしゃるとおりでございます。
石川(裕)委員
以前も常任委員会の中で説明を頂いたと思うんですけれども、バカロレアという認定校の中で、まず高校でいくと3年間しかないというところでいくと、私の説明では、もっと小さい小学校とか幼稚園の時からバカロレアの認定の研修、授業があるというふうに伺っているんですけれども、今回高校だけでこれからまずスタートするということは、その前の段階のバカロレアの教育カリキュラムというのは受けないで、高校からいきなりスタートするということになると思うんですけれども、この辺についてもう一度ご説明を頂きたいと思います。
高校教育課長
御指摘のようにバカロレアのプログラムにつきましては、年代別にそれぞれプライマリー・イヤーズや、ミドル・イヤーズ・プログラムといったプログラムがございますが、大学の最終的に入学資格が得られる、取得可能な資格としましては、日本の高校2年、3年で行われるディプロマ・プログラムというものがございまして、これだけをきちんと修めるだけで、国際的に認められる大学入試資格が得られるものでございます。
石川(裕)委員
認定校に行くと、2年で大学を受けられる資格が得られると思うんですけれども、横浜国際高校がこれから指定されるというところなんですけれども、横浜国際高校を受検するというところでいくと、バカロレア専門科というところができるのか、それとも、横浜国際高校に入ります、2年になったらどの科に、例えばバカロレアコースに行きたいのか、どっちのコースに行きたいのかというふうに分かれるんでしょうか、もともと入学から決められているんでしょうか。
高校教育課長
最後に委員がおっしゃられたとおり、バカロレア・プログラムを学習する者につきましては、別途枠を設けて、別の入学者選抜を行った者が受けることになります。それ以外につきましては、現在の横浜国際高校の一般的なカリキュラム、文部科学省が定める学習指導要領に従った教育課程を学ぶ生徒になります。
石川(裕)委員
そうすると、バカロレア認定校という、その目指す2、3年のクラスというのは、大体何人ぐらいを想定されているんでしょうか。
高校教育課長
これから検討材料でもありますけれども、既に先行している学校などの例も考えますと、25名程度を想定しているところでございます。
石川(裕)委員
25人が横浜国際高校を受検するときから、バカロレア科というのか分かりませんけれども、そのコースを選べるというところで、それは受検の中でいけば、横浜国際高校の受検と、またそのバカロレアコースの受検と、これで分かれるという理解でよろしいですね。
高校教育課長
そのとおりでございます。
石川(裕)委員
25人を予定をしているというところなんですけれども、25人を教える先生というのは、大体どれぐらいの方が関わるものなんでしょうか。
高校教育課長
バカロレアのカリキュラムにおきましては、六つの科目に加えまして、課題論文等三つの課題を履修するということですので、合わせて9種類の科目に対応できるような教員が必要になってまいります。今後、編成していく教育課程の内容等にもよりますけれども、外国人の講師等含めまして、20名程度は必要ではないかと考えております。ただ、この20名がバカロレアのもっぱらそれだけを教えるということではなくて、横浜国際高校の全体の教員の中で一般の生徒も教えることになりますが、そのうち特にこのバカロレアのカリキュラムを多く教える教員は20名程度必要だというふうに考えております。
石川(裕)委員
海外研修で480万円、これは先生の海外研修だと思うんですけれども、これはバカロレア対策ではないということですか。
高校教育課長
先ほど申し上げた240万円は、今後バカロレアの教員になるために必要なワークショップというのがございます。そうしたものの研修費用等と見込んでいるものでございます。
石川(裕)委員
480万円の先生の海外研修についてはどうか。
高校教育課長
480万円につきましては、別途今回の改革計画で指定をしておりますグローバル教育推進研究指定校、これが現在6校指定しておりますけれども、この6校の学校から各1名ずつの海外研修を、英語の教員の海外研修の費用として計上しているものでございます。
石川(裕)委員
その6名の先生というのは、どれぐらいの期間、どういう施設に研修に行かれる予定なんですか。
高校教育課長
現在想定しておりますのは、夏休みの間に3週間程度、北米ないしはオーストラリアの英語圏の方に研修に行ってもらうということを想定しています。
石川(裕)委員
6名はみんな一緒にグループで行くのか、それとも一人一人ホームステイのように、例えばあなたは北米、あなたはオーストラリア、その先生の都合といいますか、学校の予定によってそうやって変えていくのか、それともグループで入っていくのか、この辺はどうですか。
高校教育課長
今後、業者を選定していく中で、仕様書を検討しているところで、そこは今、検討中なんですけれども、そのプログラムの中にはホームステイ等も含まれております。
石川(裕)委員
グループで行くのか、個々で行くのかというところはどうですか。
高校教育課長
そこも含めまして、今の想定ではグループで行っていただいて、ばらばらのところにホームステイして頂くような体験もして頂くということも想定しています。
私は、先生がそうやって直接海外の英語圏に触れて勉強といいますか、生の英語に触れるということは大事だと思います。その先生がバカロレアの認定校に入っていくということは、将来的にはあるんでしょうか。
高校教育課長
この6名の先生は、まずは自校のグローバル推進校の教育の充実に向けて、帰ってきたところで他の英語の教員に対して、その成果を普及して頂くという役目がございます。ただ、委員御指摘のように、将来的に異動の中でバカロレアの高校に着任をするということは十分あり得る話だと考えます。
石川(裕)委員
6人の選抜というのは、どういう形で行われるんですか。
高校教育課長
これは、各学校の校長がその学校の中での人員配置等々も考えて決定するものというふうに考えています。
石川(裕)委員
校長がその先生を推薦するということになると、今のお答えでいくと、グローバル教育をしていく上で、その先生が中心にこれを進めていくことになるんですね。ということは、この6人の先生は、数年間は異動はないということでよろしいですか。これ、異動しちゃったら意味がないですよね。
高校教育課長
異動要綱はありますけれども、そこも含めて校長が今後の人事配置等々も含めて決定してもらうというふうに考えております。
石川(裕)委員
人事配置というのは校長の職権の中にあるんですか。
高校教育課長
例えば、8年なり10年なりとなりますと、次の学校に異動しなければいけないような、一方でこの学校にいる年数が短ければ、優先順位は校長の判断としては少なくなると考えております。推薦をいただいた中で、最終的にこの人に行ってもらうということを決定するのは教育委員会でございます。
石川(裕)委員
教育委員会が最終的には判断する。校長先生が推薦をしてきて、教育委員会ではねるというか、期待を持たせたけれどもごめんなさい、今回は別の先生に、ということはあるということですね。
高校教育課長
そういうことは十分にあり得ると考えております。
石川(裕)委員
今回は、240万円の来年度予算を受けて、この国際バカロレアを本当に平成31年度に認定に向けて進めていく第一歩であるというふうに思います。そういう中で、今後、国際バカロレア認定のためにいろんな手続があったり、施設整備、バカロレアのための整備をしなければいけないという、たしか以前の常任委員会でそういう説明があったと思うんですけれども、教員を指導する先生の教育、この費用というのは大体どれぐらい、先生の今のレベルによっても多少違うんでしょうけれども、バカロレアの専任の先生になるための先生に対する教育の費用というのは、どれぐらいを見越しているんでしょうか。
高校教育課長
先ほど申し上げましたバカロレアの教員になるために必須なワークショップでございますけれども、これが大体現在1人10万円程度というふうになっております。ですので、先ほど、最大20名程度の教員になるということになりましたので、200万円程度が最低限必要かというふうに考えおります。
石川(裕)委員
1人10万円で済むのであれば、来年度、その20人が既にバカロレアに向けての研修を受け始めるという理解でよろしいでしょうか。
高校教育課長
体制としては来年、まだ数が少のうございますから、一挙に20人ということではございませんが、委員おっしゃったとおり、少しずつ毎年受けていただいて、最終的には学校完成の年度には20名程度全員が受け終わっているというような状況にしていきたいと考えております。
石川(裕)委員
すると、240万円はいかないということですね。先ほどの200万円は今年はいかないということでしょうか。
高校教育課長
これ以外にも、準備のために英語版の書籍購入費や、あるいはこれからまだまだ県民の方々に対しまして広報していかなければいけないというのもございますので、そういった費用を全部合わせまして240万円を計上しているところでございます。
石川(裕)委員
広報費も入っているんですか。
高校教育課長
そのとおりでございます。
石川(裕)委員
広報というのは、具体的にどこに、どういう形、平成31年度に向けて、認定に向けてやっていくということなんですけれども、どこに向けて広報をするんですか。
高校教育課長
今後、入学が予想される中学生や小学生、一般県民の方々に、国際バカロレアの指定校に向けて横浜国際高校が取り組んでいくという広報をしてまいります。
石川(裕)委員
平成31年度に向けての認定に向けて進めると、今から中学生じゃもう遅いですよね、31年度といいますと。そうすると、今の小学校5年生とか4年生に向けて、バカロレアがあるんですよということを今からやっていくということですか。
高校教育課長
広報は早いうちから手を打っていった方がいいというふうに考えておりますので、平成28年度から広報してまいりたいと考えております。
石川(裕)委員
そのお答えを受けまして質問をさせてもらいますけれども、25人のバカロレアに受検をする生徒さんというのは、具体的にどういう生徒さんを想定されているんですか。今までの説明を受けると、帰国子女の方が私は多くなってしまうんじゃないかというふうに思うわけです。やっぱりバカロレアの、幼少のときからあって、いろんなコースが三つに分かれて、最後の2年間をこのバカロレアで学ぶといったときに、例えば、前の常任委員会の中で説明を受けた中でいけば、英語でディスカッションする、いろんなディスカッションをして意見を戦わせるような科目もあるというふうに伺っています。これが、いい悪いは別にして、普通の公立の小学校、中学校を卒業した子が、すぐにこのバカロレアのレベルに達する英語能力を持っている生徒さんというのは、私はそんなにいないと思うんですよ。そういう中で、もう一回お伺いしますけれども、募集25人というのは大体どういう生徒さんを想定されているのか。
高校教育課長
御指摘のように、バカロレア・プログラムにつきましては、非常にレベルの高い内容になっております。こうしたものを2年、3年という2年間で短い中でプログラムを学習していくということになりますので、やはり主に言語が英語となりますので、高い英語運用能力が必要かと考えておりますが、それ以外にもバカロレアのプログラムの中では、多くのレポート等の課題に対応するための文章能力ですとか、論理的な思考能力、あるいは共同的な環境学習に対応できる他者とのコミュニケーション能力、様々な能力が必要でございますので、英語力だけで受かるというものではございませんので、そうした能力も兼ね備えた生徒さんに是非受けていただきたい。そういう意味も含めまして、早めに広報して、是非目指していただきたいという気持ちがございます。
石川(裕)委員
だからこそ、逆に言うと100%帰国子女とは言いませんけれども、なかなか一般の小中学校からバカロレアへの試験というのは、相当ハードルが高いと思うんですよ。今、小学校5年生、4年生に対して告知をするという中でいくと、当然、小学校、中学校の英語力、ここの向上が図られないといけない。これは、小学校、中学校の英語の授業の話になりますので、バカロレアとは離れちゃうのでそこは触れませんけれども、そういう中でいくと、ちょっとバカロレアを進めていく上では、少し考えていかないといけない部分はあると思います。そういう中で、今回ほかの条例のことがあって、先生の給料、号俸とか号給とかというところの資料を見させていただきました。バカロレアの学校の先生というのは、同じ給料の中でお支払をしていくものなんですか。
高校教育課長
現有戦力の、専従している日本人の教員につきましては、我々と同じ通常の給料体系の中での教員だというふうに考えております。
石川(裕)委員
逆に言うと、国際バカロレアの先生に対して何か特別手当とか、そういう手当とかそういうのが付くということもない。
教職員企画課長
手当につきましては、基本的に国に準拠でもともとつくられているものですので、特にバカロレアという形の教育に従事することによって付く手当というものはございません。
石川(裕)委員
今度はバカロレアの指定する、日本人じゃない、海外の外国籍の先生も採用しなきゃいけないというふうに理解をしているんですけれども、この先生に関してはどういう給料体系になるのか。
教職員人事課長
今後、具体的なカリキュラムに応じて人員を整えていくということになりますので、ここで断定的なことは申し上げられませんが、ほかでの先行例を見ますと、確かに外国籍の教員といいますかスタッフが、日本人の教員のサポートをしている例は確かにございます。ですから、そういったところで言えば、現在の県立高校では、例えば大学等の高等教育機関での教務経験があるネイティブの者を、細かい授業を受け持つ非常勤講師という形での任用もやっておりますので、そういった既存の県立の高校でもやっているようなやり方なんかも参考に、あるいは他の先行例などを参考にしながら考えていきます。ちなみに、いわゆる大学等の高等教育機関で教務経験のある者については、通常の一般的な非常勤講師よりもやや高い単価でお願いをしている、そういった実態もございます。
石川(裕)委員
国際バカロレアをこれから神奈川でやっていこうという時に、単位でというか時間でという先生の雇い方というのは難しいですよね。やっぱり常勤で常に学校にいるということが望まれると思うんですけれども、そういうことは考えられていないんですか。
教職員人事課長
全体のスタッフ構成については、先ほど申し上げましたように、これからということになろうかと思いますけれども、確かに今お話しのとおり、常勤の者もいるでしょうし、部分的にバカロレアのプログラムを経て、きちっとバカロレアの教育ができる教員がいるんであれば、その部分をサポートする者も当然いるでしょうし、実際に展開されるカリキュラムに応じて決められていくような、そういうイメージになろうかと思います。
石川(裕)委員
採用の部分と重なると思うんですけれども、当然これからやっていこうという中でいけば、以前の常任委員会の御答弁の中で、そういうバカロレアの海外の、外国籍の先生がいるということがまず条件だったような気がするんですけれども、それは違いましたか。日本人だけでいけるということですか。
教職員人事課長
必ず外国籍の教員が入っていなければいけないということではなくて、いわゆる国際バカロレアの国際機構が認めているカリキュラムを実際に指導できる教員がいないといけない。つまりIB資格を持っている教員がいればいいのであって、外国籍の教員を排除するわけではありませんし、必ず外国籍教員がいなければバカロレア校の認定が取れないということでもないというふうに承知しております。
石川(裕)委員
そのIB教員というのは、これから国際バカロレアの認定校に向かうまでに、20人ということでよろしいんでしょうか。
高校教育課長
20人程度、ワークショップを受けさせた教員が必要かと考えております。
石川(裕)委員
それが日本人であるのか、外国籍の先生であるのかというのは別に置いておいて、20人のそういうIB資格を持った先生を採用というか、横浜国際高校に配置していくということでよろしいですか。
高校教育課長
そのとおりでございます。
石川(裕)委員
先生のところは分かりました。今度は施設設備の方なんですけれども、今横浜国際高校がある中で、バカロレアという科目を入れることによって、施設で何か入れなければいけないものというのはあるんでしょうか。
高校教育課長
先ほどから出ています、独自の教育プログラムを行うためも、生徒が十分な課題研究や調査等に取り組むために必要な理科実験室や、あるいは少人数で展開できるような教室、あるいはコンピュータ教室を整備する必要はあるというふうに考えています。また、実は3月、3年生になったときに最終的に世界の共通試験が11月に行われるんでございますが、この試験、約1箇月程度かかる、続くということになりますので、他の生徒から隔離されたようなスペースも同時に必要になってくるかというふうに考えています。そうしたことから、こうした必要な施設の整備をこれから検討してまいりたいというふうに考えています。
石川(裕)委員
今の一箇月間の話もありますけれども、概算、施設設備に対しての、新まなびや計画じゃないですけれども、施設整備の費用というのは概算でどれぐらいを見込まれているんですか。
高校教育課長
現在のざっくりした金額でございますけれども、約5億円余りを考えているところでございます。
石川(裕)委員
ということは、まず国際バカロレア認定校を取るために、先生の教育に関する費用と、それから設備に対する費用があると思うんですけれども、今設備の方は5億円だという概算は頂いた、これは予算審議とかいろいろあって、認定されればということになると思うんですけれども、先生を20人育てていくという中でいくと、IB資格を取るために、どれぐらいの費用がかかるものなんでしょうか。
高校教育課長
必ず受けなきゃいけないワークショップの費用につきましては、1人10万円程度ということになっております。
石川(裕)委員
それだけでIB資格が取れて、もう国際バカロレアの先生になれるんですか。
高校教育課長
そのとおりでございます。
石川(裕)委員
ということは、先生の方に関しては、そんなに費用はかからないということでよろしいでしょうか。
高校教育課長
10万円で最低限、IBの教員資格は得られますけれども、それだけではこの高いレベルのプログラムを展開していくのは、なかなか厳しいというふうに聞いております。したがいまして、IB資格を得た教員に対しまして、例えば1年間大学に行って研修してもらうというぐらいのことも今検討しているところでございます。
石川(裕)委員
大学の研修に行くという費用は、また別にかかるわけですよね。そういう中でいくと、先生の教育に当たっての、国際バカロレアの認定校をまずスタートしますよという教職員の教育に対しての金額というのは、概算的にはどれぐらいを見込まれているんですか。
高校教育課長
平成31年度までのところで、大体毎年バカロレア認定のワークショップと、それから大学に行って頂く研修費用、合わせまして約1,400万円前後を見込んでいます。
石川(裕)委員
それは、1人1,400万円ということですか。
高校教育課長
大体1年で今のところ7名を考えているところでございます。
石川(裕)委員
7名で1,400万円ということでいいですか、1人200万円ということでいいですか。
高校教育課長
7名で1人50万円程度を見込んでいるところでございます。
指導部長
今、始めようとしているところでございまして、まず最初にワークショップに行ってもらうということで、この予算には現在の金額が上がっていますけれども、今後についてはさっき言ったように、海外の大学に留学しないといけないだとか、高い英語力を育てるためには国内でもそういうIBの教育課程を持っている大学がありますので、その辺を精査してまた出していこうと思います。
石川(裕)委員
国際バカロレアに対して、スタートするまでに幾ら費用がかかるのか、実際にスタートしますとここのお金がどれぐらいかかってくるのか、ということは私は大事だと思うんですね。そこから、毎年25名の生徒さんを募集するということですけれども、この生徒さんから巣立つことも大事ですけれども、県民の税金を使ってこれだけの高校をやろうとしているわけですから、そこはやっぱりきちんと明確にしていかないといけないと思うんです。
だから、私は今こだわって質問させていただいているんです。別にバカロレアに反対しているわけではない。いい高校にしていくために、その準備段階できちんとそういうことを、お金のことも含めて、きちんと明確にしていかないと、県民の、国際バカロレアというと一部の高校の人のためのものじゃないかというふうに思われがちですけれども、そうじゃないんだよと、神奈川県民の新しい高校生になろうとしている皆さんが是非希望を持って受けてもらいたい、先生も逆に国際バカロレアの先生になれるぐらいに英語の先生は、それぐらいの気持ちを持って手を挙げてほしいというふうに思ってもらえるような高校になるためには、やっぱりこういう研修があって、ここの先生になるためにはこういう研修を受けられる、だから自分自身も磨いてくださいね、ということが大事だと思うんです。だから、私はここのところはきちんと明確にするべきだというふうに思います。
髙橋(稔)委員長
概算根拠は出たのではないですか。
高校教育課長
御指摘いただいたように、手元には資料があるんですけれども、ちょっと読み切れていませんので、また改めて御報告をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
教育長
バカロレアにつきましては、いろんな要件の設定がございます。現在、公立高校ですと東京都立国際高校が先行していると、私どもは都立国際から様々な情報を得て、こういうケースであればどのぐらいの教員の人数が必要、それでどのぐらいのお金が必要、ただこれはバカロレアの教員で言えば、IBの資格を取るためだけであれば、IB機構のその研修へ参加すればいいと、ただ継続的にバカロレアをやって生徒を育てていくためには、やはりそれだけの資質を持った教員が必要と。ですから、その教員をどうやって確保するかによって、非常に資質が高い先生を神奈川県教委として獲得できれば、もしかしたらこの10万円というこのIBの研修のみで終わるかもしれない、そういった若干の与件の違いによって、これは積算が変わってまいります。
今回、240万円という平成28年度予算を計上させて頂くに当たっては、平成31年の開校までにどのぐらいかかるかをいろんな形でシミュレーションはしております。ただ、それの整備をさせていただいた上で、次回お答えをさせていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
石川(裕)委員
国際バカロレア、新たなチャレンジですから、ここはやっぱりしっかりと計画を持って、これがやっぱり神奈川県に国際バカロレアがあってよかったと思ってもらえるような仕組みを、まず広く伝えていただきたいと思いますし、やっぱり国際バカロレアがなくてよかったよねみたいなことにならないように、ここだけはしっかりとお伝えしていきたいと思います。まず最初に、先日、バカロレアの答弁を受けましたので、そのことについて一つ要望を申し上げておきたいと思います。
また、国際バカロレア認定に向けて費用が、2,000万円から7億円かかるということでありました。これから先生の教育に関して、まだそれ以上かかるかもしれませんが、もし、これだけの費用がかかるというのであれば、逆に私立でそれをやった方がいいのではないかという県民の意見が出てきてもおかしくはないと思います。その中でいけば、なぜ県立高校でこの国際バカロレアをやらなければいけないのかということを、しっかりと説明できるようにしていただきたいということを要望申し上げたいと思います。