(石川(裕)委員)
次に、県立高校の国際バカロレア導入について伺ってまいりたいと思います。
9月の補正予算で、横浜国際高校整備工事設計費が計上されておりまして、今回は県立高校に国際バカロレアを導入する意義などについて伺ってまいりたいと思います。
横浜国際高校の新棟整備工事設計費が約6,000万というふうになっておりますけれども、この工事費はどれくらいの額になる予定なのか、そして、他県でこのバカロレアというために新棟を整備した例があるのか、伺いたいと思います。
(小宮高校教育課高校教育企画室長) 工事費につきましては、設計から発注する手続の中で決まってまいりますので、現時点ではどのくらいの額になるのかお答えすることが難しい状況であります。
他県の例としましては、国際バカロレアの認定を受けている東京都立国際高等学校が本県同様に増築と建設工事を行っております。
なお、この工事では約9億円の予算が計上されていると承知しております。
以上であります。
(石川(裕)委員) 新棟を整備して、横浜国際高校に国際バカロレアコースを設置するに当たって、入学してくる生徒は一定以上の英語の語学力が必要となると思います。先ほど、先行会派の答弁の中で、1学年25人ぐらいだというお話も伺いましたけれども、これは試験はどういうふうに、どのような形で行われるのか、伺いたいと思います。
(小宮高校教育課高校教育企画室長) 入学者選抜の試験におきましては、どのようにするのか、国際バカロレアコースを設置している東京都立国際高等学校の例も参考にしながら、今後検討してまいりたいと思っております。
以上でございます。
(石川(裕)委員) まだ決まっていないというところなんでしょうけれども、早く生徒さんを募集するに当たっては、早目、早目に情報を提供していただきたいということは申し上げたいと思います。
そういう中で、国際バカロレアというところでいくと、指導する教師の方も高い基準が求められます。そういう中で、先ほどの先行会派の答弁の中で、県内では国際バカロレア認定校は今インターナショナルスクールというところのみだというふうに伺っていますけれども、このインターナショナルスクールの教員はどのように採用されて、そしてまた、国際バカロレアプログラムの指導能力をどのように維持されて、そして向上されているのか、伺いたいと思います。
(秋山私学振興課長) まず、教員の採用についてでございますが、国際バカロレアの認定を受けている県内のインターナショナルスクールから聞いているところでは、学校や教員のネットワークから各校の必要とする人材を探し、出身国の教員免許の有無や英語力、インターナショナルスクールでの指導経験などを考慮して採用しているとのことでございます。
次に、教員の指導能力の維持向上についてですが、世界各地で開催されている国際バカロレア機構認定のさまざまなワークショップに毎年五、六人の職員を派遣しているとのことでございます。また、個人でワークショップに参加している教員もいると聞いております。
(石川(裕)委員) ありがとうございます。民間のインターナショナルスクールのことは伺いました。ということを受けて、本県で今回県立高校で国際バカロレア教育をしていくということなんですけれども、この先生はどのように採用して、そしてまた、どのように育成をしていくのか伺いたいと思います。
(小宮高校教育課高校教育企画室長) 国際バカロレアの教育を担当する教員につきましては、まずは県立高校に勤務している教員を計画的に育成していきたいと考えております。このため、本年8月に国際バカロレア機構が主催する研修会に11名の教員等を派遣いたしました。今後もこの研修会へ教員の派遣を続けるとともに、研修を受講した教員が国際バカロレア認定校の授業視察などを通しまして、国際バカロレアの理念と手法について一層理解を深められる機会を設けていきます。
なお、バカロレア教員の新規の採用につきましてはネイティブの教員になろうかと思いますが、今後、科目ごとの県立高校教員の育成状況や先行する都立国際高等学校での取り組みを参考に、検討を進めていきたいと思っております。
以上でございます。
(石川(裕)委員) ありがとうございます。
国際バカロレアの推進校ですね、これを県立高校でまず行うということでありますけれども、県立高校でこのバカロレアコースを設置する意義、そして、これからグローバル教育を推し進めようとする意義を、最後、指導部長に伺いたいと思います。
(折笠指導部長) 県立高校に国際バカロレアを導入することは、これからの次代を担う子供たちに学習機会を提供して、子供たちの可能性を最大限に広げる、そういった上で大きな意義のあるものと考えています。
また、グローバル教育につきましては、グローバル社会を生き抜く力を身につけさせることがこれから全ての高校生に必要でありまして、幅広く多様な生徒が通う県立高校においても、グローバル教育を推進していくことは意義があるということだと考えております。
以上でございます。