石川(裕)委員

続きまして、大船フラワーセンターについて伺いたいと思います。
大船フラワーセンターの指定管理者の募集について報告がありました。具体的に、初めて数字が出てきての募集になります。その点について少し伺ってまいりたいと思います。
まず、新聞報道、テレビでもやっていましたが、7月から閉園して、3月末まで改修工事に当たるということです。今、閉園に向けた準備をされているということです。その辺について、テレビによると、今、来場された方に植木を配っているというお話もありますが、今はどんな状況なのか伺ってよろしいでしょうか。
農政課長
 閉園につきましては、今年の2月から県のホームページで周知しております。また、6月1日になりますが、地元の自治会の方々、それから社会福祉協議会、こういった役員の方にお集まりいただいて、工事の計画概要について説明させていただいております。
また、今、委員からお話もありましたとおり、先週24日の土曜日から既に始まっておりますが、これまでの感謝を込めてということで、7月2日の日曜日まで、感謝週間ということで様々なイベントを開催しております。また、7月1日の土曜日と2日の日曜日は、ありがとうフェスタということで、入園無料で御利用いただけるような形になっています。こうしたイベントの開催につきましては、県のホームページのほか、記者発表、それから県のたより等を使いまして、広く周知をさせていただいているという状況です。

石川(裕)委員
確認になりますが、今回、指定管理者制度が導入されるということになりますが、まず、これに対して県が、指定管理者制度導入に当たって期待するものは何かということを伺いたいと思います。
農政課長
 指定管理者制度導入への期待でございますが、まず、春や秋など、園内の魅力の高い時期です。開園時の増加や、あとは花の開花などに合わせて、例えば早朝や夜間開園の実施、それから植物園の運営とリンクさせた飲食、物販事業、こういった事業の展開、それから民間ノウハウを活用した魅力的なイベントの開催、こういったものを期待しております。また、効率的、効果的な施設の管理運営ということで、人事管理なども含めて、運営費の削減についても期待しているところでございます。

石川(裕)委員
36ページで、現地説明会の報告があります。
参加者数37名という報告がなされています。具体的に言える範囲内といいますか、報告できる範囲内で結構なのですが、どんな業種の方がいらっしゃったのか伺えますでしょうか。
農政課長
 具体的な事業者名については、現在、まだ提案募集中ですので、答弁を控えさせていただきます。業種としましては、例えば造園とかブロック関係とか、そういった公園とかの関係する業者ということになります。

石川(裕)委員
例えば、変わった業者とか業種の方はいらっしゃいますでしょうか。
農政課長
 業者を見る限りでは、そういったところはなかったように思っています。

石川(裕)委員
その中で、6の管理に要する経費のところを少し伺ってまいりたいと思いますが、この指定管理に要する経費は年額約1億2,000万円という報告があります。この算定はどのようにされたのか伺いたいと思います。
農政課長
 管理に要する経費の算定の方法ということでございますが、全体の支出見込額を1億8,600万円と積算しております。それに対しまして、利用料金の収入見込額を約6,500万円ということで見込みまして、差し引き、約1億2,000万円を管理に要する経費ということで算出をしております。

石川(裕)委員
今、利用料金収入が約6,500万円ということなのですが、これは今の入園料ですか。新しい入園料は、指定管理者も入りますので、どのような形で入園料6,500万円の利用料金収入を算定されているでしょうか。
農政課長
 入園料につきましては、この3月に条例の改正を可決いただきました。上限を500円と設定しております。条例では、あくまでも入園料に上限があるということでございますので、最終的には、指定管理に応募された方が料金を決めるということになりますが、こういった上限額等を踏まえた上で、一応6,500万円として積算をしております。

石川(裕)委員
それでは、入園者数はどれぐらいを想定されているのか、今までどれぐらいで、これからどれぐらいを想定されているのか伺いたいと思います。
農政課長
 ここ数年の入園者数ということでいいますと、大体約20万人程度ということでございます。先ほどの利用料金の収入済額を算定するに当たっての入園者数でございますが、一応約24万人と見込んで積算をしております。

石川(裕)委員
指定管理になることによって、4万人お客様が増えるだろうという想定で算定をされているということなのですが、実際に改修工事を行う。今ある温室はなくなると伺っているのですが、そういう中でも人数は減らない、むしろ増えるという理解でよろしいのでしょうか。
農政課長
 人数の見込みでございますが、今年度、これから改修工事を始めます。主な工事の中身としては、園の魅力アップということで、大船フラワーセンターの一番の売りでありますシャクヤク、ボタン、こういった花壇の改修、それから玉縄桜です。大船フラワーセンターで育成しています、こういった桜の広場を新設する、それから委員からお話がありました温室につきましては、これからは展示場として使えるようにするということで、暖房をしないで、中で少しくつろげるような形のスペースをつくっていくということを考えております。
こういった改修工事によって、入園者の増加、それから利用料金が上がることにより入園者が減少する部分もあるのですが、一般的には周辺のこういった類似の施設の料金設定等を見ますと、季節料金制度ということで、ハイシーズンには少し高めにするなど、料金をかなりフレキシブルに設定していることがございます。そういったことを踏まえて、一応24万人ということで考えております。

石川(裕)委員
今、御答弁がありましたので、今まで年間にすると20万人の入園者があったということでいくと、今ハイシーズンということでありましたが、そんなに季節別に入園者数は、花によって上限と下限が変動するものなのですか。
農政課長
 現状で、今大船フラワーセンターの入園者の状況を見てみますと、一番入園者が多い月は5月ということになります。年間を通して1万人を超えるような月が、その5月を含めて4、5、6月、バラのシーズン、それからシャクヤク、こういったフラワーセンターの売りの花が一番きれいに咲いている時期ということになります。それから、次に入園者が多いのが10月、11月ということで、秋のバラのシーズンで、入園者については、出っこみ、引っ込みがあるという状況です。

石川(裕)委員
逆に、お客様が来ないシーズンというのは、どれぐらいですか。
農政課長
 冬場の12月とか1月が5,000人を下回る、それ前後という状況でございます。

石川(裕)委員
ピークの月と閑散期の月と、大分入園者数の違いがあると思うのですが、今までは県の施設として何とか対応してきたと思うのですが、これを指定管理者にお任せするとなると、少し指定管理者にとって厳しい部分もあると思うのです。入園者数の状況も当然、指定管理者になろうという方への説明は説明会ではされているのでしょうか。
農政課長
 現状の入園者の状況については御説明させていただいておりますし、募集要項の中の参考資料としてもお示しさせていただいております。

石川(裕)委員
そういう中で、指定管理者制度導入の後、入園者数が県の予測では24万人です。これに届かなかった場合、指定管理者に対して何かペナルティーはあるのでしょうか。
農政課長
 ペナルティーについては特に考えてございません。ただ、入園者数が下回るということは、利用料金も下がるということで、それは指定管理者の収入減に直結します。事業者としてはそういうことがないよう努力していただけるものと期待しております。

石川(裕)委員
そういう中で、この報告資料の中で指定管理者が行う業務というものがありまして、基本的には、運営は指定管理者がやります。施設は県が持ちますということだと思います。そういう中で、例えばうれしいことに観光客が増えた、入園者数が増えた、だからこういう施設をこういうふうに改修してほしい、もう少し広げてほしい、少しこういうことをしてほしいということで、指定管理者からのそういう要望があった場合は、運営上ではなくて施設で、そういう場合の対応はどうなるのでしょうか。
農政課長
 利用者を増やすために新しい施設を設置したいというお話でございますが、その場合は県と協議の上、設置することは可能でございます。ただし、その設置につきましては、指定管理者の責任と費用で行うということになりますので、その施設等整備に伴う費用を指定管理費の中から充当することはできるということになります。

石川(裕)委員
人件費のことを伺いたいのですが、人件費が約9,700万円ということなのですが、これは現在、県直営の人件費と比べてどうなのかを伺いたいと思います。
農政課長
 人件費でございますが、現在の直営での実績で見ますと約2億円ということになりますので、半分程度の積算の数値となります。

石川(裕)委員
半分ということです。少しここは注視していかなければいけないと思います。最後に、5月15日から7月7日まで、今募集を掛けているということなのですが、今日までに応募してきたところがあるのかどうか、当然、もし応募がなかったらどうするのか伺いたいと思います。
農政課長
 応募があったか、ないか、これについて答弁は控えさせていただきます。
いろいろと説明会等を行いまして、その後、質問の受付を先週いっぱいまで行っておりました。そういう状況を見ますと、幾つかの業者からいろいろな質問を頂いております。幾つかの事業者から提案が頂けるものと考えております。

石川(裕)委員
最後に、意見、要望になりますが、年間24万人を目標として、指定管理者の業者を入れるという募集をしているということです。人件費の削減だけではないので、お客様にも喜んでいただきながらというところとのバランスがとれた形で、指定管理者の選定を行っていただきたいということを要望いたしまして、私の質問を終わります。