続きまして、観光産業の振興について伺っていきたいと思います。
知事の御答弁の中で、これから1,000本のツアーというような答弁が数多くされていることは理解をしています。ただ、今回は中小企業の活性化推進計画という切り口から質問させてもらいますので、この観光産業が中小企業支援にどのように資するのかというところをまず伺いたいと思います。
観光企画課副課長
まず、観光産業なのですが、これは非常に裾野が広うございまして、例えば県内を訪問する観光客が増加することによって宿泊、飲食、レジャー、土産物、そういった消費が高まりまして、観光関連産業の事業者をはじめとする地域の中小企業・小規模企業の活性化が期待されるところでございます。
そこで、今回この本計画の大柱1の中に観光産業の振興というのが位置付けられているわけですが、結果的に国内外からの観光客を誘客することによって、県内の中小企業・小規模企業の活性化に資するものと考えております。
石川(裕)委員
観光客が来ることによって、例えばホテルに泊まる、若しくはご飯を食べる、若しくはお土産を買うなどで、これが観光産業といいますか、産業振興に資すると、中小企業の支援に資するという理解はいたしました。
その中で、この報告資料の中で、県内を周遊する体験ツアーの企画・商品化件数として、平成27年度が285件、平成28年度は427件とされています。1,000本のツアーとは違うことなのですか、同じものなのでしょうか。もし、違うものであれば、これの最終年度の目標数値というのは何件になるのでしょうか。
観光企画課副課長
まず、平成27年度は目標値200件に対して285件とございますが、これは神奈川チカタビというウエブサイトがあるのですが、そこに着地型旅行商品という、地域ならではの体験プログラムを主にしたツアー商品があるのですが、それを掲載した件数でございます。285件プラス、平成28年度はそれに新規の件数を117件加えて402件になっているわけです。427件は、平成28年度の実績件数でございますが、そのうちの25件がいわゆる今、委員がおっしゃられたような1,000本ツアーであり、427件のうちの25件がインバウンド向けのツアーの商品となってございます。
石川(裕)委員
今の1,000本のツアーとは別のもので今これが目標が400件となっているわけですね。では、このチカタビでは29年度は例えば600件とか、30年度は800件とか、こういう目標数値があるのでしょうか。
観光企画課副課長
これは計画上は平成29年、600件、平成30年、800件というような目標値になってございます。これは、チカタビサイト、それからインバウンドのツアー合わせた件数でこの数値を設定してございます。
石川(裕)委員
インバウンドは1,000本のツアー、1,000本というツアーがありますよね。この1,000本のツアーとこの400件、今説明を受けるとインバウンドの25件は違いますよという話ですね。この数字の目標の切り分け方というのはどうなるのですか。
観光企画課副課長
実は、この800件の目標を設定した当時は、まだインバウンドツアーと着地型旅行商品、今、チカタビサイトで着地型旅行商品ということで400件と申し上げましたが、切り分けていなかったので、800件という最終目標数値については合わさった数値というふうに考えております。特に切り分けてはございません。
石川(裕)委員
今回は、中小企業の活性化ということが切り口ですので、質問は一旦変えさせていただきます。
私も神奈川のチカタビホームページを見させていただきました。私は川崎市の麻生区選出ですので、その中で川崎市にはどのようなものがあるのか検索すると、一年中スキーや、スノーボードができるスノーヴァという施設と、本格和太鼓の体験、この2本のみでした。横浜や他のところを見ると、50件以上あるところもありました。横浜には、工場の夜景クルーズがありましたが、川崎でも行っています。そして川崎市には日本民家園という知事もこの間褒めていた場所がありますが、そうした場所が入っていないことは残念でした。県が行っているのではなくて、観光協会が行っているということは理解していますが、選定の仕方を伺います。
観光企画課副課長
これは、事業者に対して募集を行っているもので、川崎は確かに2件という数値になっておりますが、事業者に対して掲載を呼び掛けております。実際には期間限定の、例えばゴールデンウイーク向けのものや、夏休み向けのものといったウェブサイトにはもう載ってないようなものも川崎地区周辺にあります。
また、夜景クルーズについても、機会あるごとに事業者へ掲載を呼び掛けているような状況にあります。
石川(裕)委員
チカタビの利用実績を伺いました。川崎のスノーボードレッスンは、平成28年度の販売件数は5件、参加者7名。太鼓のほうは残念ながら販売件数0件、参加者数0という状況と伺っています。その中でこの神奈川チカタビは、中小企業支援の大柱に入っています。スノーヴァに行ったら、先ほど御答弁にもありましたけれども、泊まるかもしれませんし、ご飯を食べるかもしれません。また、お土産を買うかもしれません。スノーヴァを紹介するのは良いのですが、スノーヴァに対して、例えば和菓子屋さんやラーメン屋さんなど、個人で頑張っていらっしゃる方たちが、宣伝をお願いしに行くことはできないと思います。
そうした中で、神奈川県が先頭に立って、協力というか、中小企業・小規模企業を支援することができないのかと思うのですが、その点についてはいかがでしょうか。
観光企画課副課長
委員のおっしゃるとおり、例えばスノーヴァ溝の口に近隣マップを置いたり、そういったことで地域それぞれ連携した、協力体制というのはできるかと思いますので、そのようなことを呼び掛ける機会を捉まえて進めていきたいと思います。