石川(裕)委員 早速質問に入らせていただきますが、限られた時間の中で質問が多岐にわたりますので、なるべく簡潔で明快な御答弁をよろしくお願いいたします。 最初に、水質汚濁に関わる環境基準の類型指定等について質問をさせていただきます。 昨年の9月の委員会で、質疑を重ねて入江川など6河川の類型指定にコメ印を外してほしいという要望をさせていただきました。これは大腸菌数の環境基準を適用するよう要望させていただいたのですが、横須賀市、横浜市と早速交渉していただいて、環境基準の見直しを行っていただいたことは高く評価をいたします。この見直しによって、横須賀市、横浜市とまずどんなような調整、そしてまた、両市がどのような反応だったのかを伺いたいと思います。
大気水質課長 地元の横浜市、横須賀市との調整に当たりましては、まず、現在のような類型指定の整理を行った平成12年、13年当時の検討経過も含め3者で再確認したところでございます。これらの河川の流域については、当時既に下水道の整備率がほぼ100%となっておりまして、当時、追加的な水質改善の対策はとりにくい状況であった上に、ふん便汚染に関係する大腸菌が問題になるような水道水の取水などの利用目的もないことから、当時、大腸菌群数に係る基準値を適用しないこととした経緯がございます。しかし、それから20年近く経過した今日、河川の環境整備も進みまして、入江川等6河川の大腸菌群数の水質状況も当時と比べると大幅に改善されていること、また、大腸菌群数の適用を除外している都道府県がほかにはないことなどを踏まえて話し合った結果、大腸菌群数の環境基準を適用することについて、横浜市、横須賀市においても現在は見直しが適当だろうということで合意をいただいたというところでございます。
石川(裕)委員 昨年質問させていただいたときは非常に厳しいというか、なかなかこのコメ印が取れないというような御答弁だったのですが、これはもう神奈川県が今回提案したら、素直にといいますか、そうですねという感じだったのですか。それとも、少し抵抗感があったのですか。
大気水質課長 比較的スムーズに話は進んだのですが、いずれにしても平成12年、13年当時に決めたことですので、それから随分時間がたっておりますので、担当者もみんな変わりまして、当時どういう経緯でそうなったのか、一旦コメ印がついたものをここで外すについては、やはり3者で慎重に確認しまして、現時点では、コメ印を残しておく理由もないだろうということで合意に至ったものです。
石川(裕)委員 昨年の質問の際、見直しとともに、類型指定というのがなかなか県民には分かりづらいということをも指摘させていただきました。周知の仕方も考えてほしいということをお伝えしたのですが、それについては何か進んでおりますでしょうか。
大気水質課長 委員の御指摘も踏まえまして、これまで、かなチャンTVを所管する知事室とも調整させていただきまして、環境基準や類型指定といった言葉が県民の方にはあまりなじみがないため、分かりやすいものとなるよう何か工夫ができないかということでいろいろ打合せを重ねてまいりました。その結果、川の水を汚さないように気をつけようといった趣旨を普及啓発する中で、環境基準とか類型指定の考え方を説明していくのが分かりやすいのではないかということになりまして、かなチャンTVの動画としてより親しみやすいものとするため、本県のキャラクターである、かなかなかぞくのかなぼうと当課の職員によるやり取りを中心としまして、本年2月に相模川の河川敷で撮影を行わせていただいたところです。現在、編集作業が進んでいまして、3月末ごろには、かなチャンTVで御覧いただけるよう動画を公開できる見通しになっております。
石川(裕)委員 知事もよく答弁で、かなチャンTVという答弁をされるのですが、視聴回数がふえるようにまたその努力もしていただきたいと思います。 この点についての要望ですが、生活環境の保全の観点から、類型指定をした、コメ印を外したということが終わりでなくて、継続してより強い河川になるよう見直しを検討していただきたいということと、県民に分かりやすい形で情報提供をしていただきたいということで要望をいたします。