石川(裕)委員 次に、県立高校の統廃合の跡地活用について伺います。 令和元年度に八つの高校が統合されて、令和2年度から四つの高校が新たなスタートを切ります。今回完校となる四つの高校の跡地利用が今どうなっているのか、伺いたいと思います。
教育施設課長 県立高校改革実施計画(1期)を策定し、公表した中で、再編・統合により、敷地・施設が非活用となる高校が、磯子、大楠、相模原青稜、平塚商業の4校あり、4校とも本年3月末をもって完校となる予定です。このうち、平塚商業高校は、新しく平塚農商高校に建築する商業教育棟の工事が来年度完成見込みであるため、少なくとも来年度は引き続き敷地・施設を活用することとなりますが、現時点で、この学校も含めて、跡地の利活用が決まっている学校はありません。
石川(裕)委員 この再編・統合の発表はいつ頃だったか伺います。
県立高校改革担当課長 県立高校改革実施計画の1期計画の策定、公表に至ったのは、平成28年1月です。
石川(裕)委員 平成28年1月と答弁をいただきました。その頃から数年たっていますが、その間、利活用についてはどのような検討がされているのでしょうか。
教育施設課長 この4校の跡地の利活用については、現在、全庁的に情報共有を図りながら、教育局も含めて全庁検討を行っているところです。
石川(裕)委員 まず、利活用のやり方として、高校の完校が決まったところから、県教育委員会で多分検討されて、そして庁内、そして民間なのかと思いますが、どのような流れで跡地というのは決まっていくのでしょうか。
教育施設課長 この4校に関しては、先ほどありましたように、平成28年1月に再編・統合の公表がありました。その後、平成29年3月に県有地・県有施設利用調整会議で全庁的に情報共有を図ったところです。その後、今年の2月に、総務局が全局に対し、利用要望を照会しているところです。今後の流れとしては、まず、県で利活用はあるか、次に、地元の市町村の要望があるか、そして、こうした公的な利活用がない場合には民間への譲渡を検討していくという順番になっています。
石川(裕)委員 今までも再編・統合でいろいろと完校になった高校の跡地があり、以前は結構早く決まっている部分もありましたが、最近、完校から次の利活用までの期間が長くなっているように受け止めています。利活用が決まらないと、地元の方たちが、この高校はこの後どうなっていくのかという心配もあると思うので、少しでも早く地域の方に、完校した高校に関してこういうふうに使うということを早めにお知らせすることが、私は大切だと思います。例えば、それが決まる間はグラウンドゴルフをする施設として開放するなど、そういうこともあると思うのですが、その点はどうですか。
教育施設課長 跡地の利活用が早く決まったほうがよいというのは同感ですが、実際、今のところ、この4校について決まっていないものですから、なかなか公表ができかねると考えております。
行政部長 委員お話しのとおり、統合後の跡地利用については、統合するに際して、その統合が決まる間、決まった後、地元の方の意見も十分お聞きしながら、どういう活用の仕方があるのかも検討してきております。さらに、庁内の財産管理、運営を所管する部局が中心になり、どういう活用ができるのか全庁的に検討して、教育局としてもそれにしっかりコミットをして、意見を出して進めております。そして、跡地利用で地元の方々への譲渡については、今実際に利用されている方もいらっしゃるので、その辺は、状況をきちんと施設の運営に危険がないような形で対応を進めていくと考えております。
石川(裕)委員 ぜひ地域の意見を聞いて、一日も早く地域の方に安心していただけるような用地活用をお願いして、この質問を終わります。