石川(裕)委員 次に、少人数学級について伺ってまいります。我が会派で代表質問も、少人数学級の拡充について行わせていただきました。それに関連して質問させていただきたいと思います。先行会派で、少人数学級の中で学校の採用計画、これが大変重要になってくるということもありました。そして、先行会派の質疑で、令和2年度の教員採用試験の倍率が2.9%ということで、だんだん右肩下がり、教職というんですかね、がなってきたということを御報告があって、そして、具体的な採用の施策として、かなチャンTVを利用するというような御報告がありました。私、そのかなチャンTV拝見させていただきましたが、視聴回数、大変残念ながら、非常に回数が伸びていないと。一番伸びているのが、採用のポイントということを出したこの動画が一番見られていて、私が見たときには900回くらいという視聴回数でありました。この視聴回数を上げる手だてといいますか、かなチャンTVを利用することは否定をしませんけれども、是非、それであれば、視聴回数を伸ばす努力といいますか、尽力をしていただきたいと思うんですけれども、例えば、他県では教育長と県知事が対談をするといった動画が、ユーチューブとか教育委員会のホームページとかで流されています。今、黒岩知事がいろんなところでテレビに出演されて、ある程度知名度も、元ニュースキャスターということである中で、例えばこういう、分かりませんけれども、対談とか、再生回数を伸ばすような検討をすべきと考えますけれども、いかがでしょうか。
教職員人事課長 かなチャンTVに本県の教員採用試験についての説明動画を掲載したことを県内外の大学等にも伝えております。今後はフェイスブックやツイッター等を活用して、手軽に発信をできるように案内をしていきたいと思っております。また、今お話ございました、知事が採用試験の周知のためにかなチャンTVに出演することにつきましては、単独でですとなかなかちょっといろいろ課題、厳しいものがあろうかと思いますけれども、教育長との対談ということであるならば、そういったことも可能かなというふうに考えてございます。
石川(裕)委員 これは提案ですから、絶対ということではなくて、是非視聴数を、回数を上げるための一つの提案ですので、是非御検討の中に入れていただきたいというふうに思います。その上で、先行会派で他都県との教職員の倍率の比較というのがありました。神奈川県はその中でも健闘しているという御報告がありましたけれども、神奈川県の場合は県内に3政令市があります。この3政令市の倍率というのはどのようになっているのか伺いたいと思います。
教職員人事課長 倍率でございますけれども、小学校のほうで申し上げますと、小学校の倍率につきましては、本県2.9倍でございますが、本県の令和2年度の倍率が2.9倍に対しまして横浜市は2.1倍、川崎市が2.9倍、相模原市は2.9倍となってございます。
石川(裕)委員 今年度の御報告いただきましたけれども、この流れというのは、県の場合は右肩下がりというふうになっていますけれども、政令市の場合はどうなっていたんでしょうか。
教職員人事課長 小学校区分で、横浜市のほうから申し上げますと、横浜市が平成28年度実施時は3.6倍でございました。これが29、2.6倍、失礼いたしました。29年が2.7倍、30年が2.7倍、令和元年が1.9倍。川崎市につきましては、平成28年が2.3倍、29年2.6倍、平成30年3.1倍、令和元年2.6倍。相模原市は、平成28年が2.9倍、29年が3.7倍、30年5.0倍、元年2.5倍という形で、上がったり、下がったりとありますけれども、最近でいいますとやや右肩下がり、本県と同じような というふうに考えてございます。
石川(裕)委員 今後も、その政令市との教員採用の競合といっていいのかどうか、あれですけれども、競争というんですかね、というのがあると思います。政令市とも連携しつつも、他県等も含めて対策を講じていかなければいけないと思うんですけれども、そこで、私立の学校のホームページを見てみると、ホームページ内に採用情報という、学校のホームページの中に必ずというか、ほとんどの私が調べた中でいくと、そういう項目があります。また、横浜市でも、一部の学校ホームページに採用情報が掲載されています。例えば、学校のホームページを検索する中で、在校生、入学を希望する児童・生徒もいると思いますけれども、例えば卒業生とか、例えばお子様をお持ちで、転勤等でその地域に新しく住まわれる方など、その学校のホームページを検索すると思うんですけれども、是非学校のホームページで採用の、リンクさせる。学校の紹介の動画ではないですけれども、ああいう形で是非学校のホームページを使って採用、県教育委員会でもいろんな採用の募集をしていますけれども、そういうものを、例えばその地域、例えば障害者雇用に関しても、例えば養護学校のホームページとか、そういうものを使って採用していくというか、採用情報を提供していくということも、ごめんなさい、どれだけお金がかかるあれか分かりませんけれども、あんまり予算かけずにできるんではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。
教職員人事課長 教員採用試験のほうは県教育委員会、小中学校の臨時的任用職員の登録は各教育事務所や市町村教育委員会のほうでも行っております。そこで、市町村立小中学校のホームページから県教育委員会のホームページ上に設けております教員採用候補者選考試験や臨時的任用職員の登録についてのページへリンクできるような取組を検討していきたいと考えております。また、県立学校のホームページからも、教員採用試験につきましては、同様にリンクできるような取組を検討していきたいと考えております。
石川(裕)委員 前向きに御答弁を頂いたというふうに思いますけれども、その中で一つ技術的なことを確認させていただきたいんですけれども、今、県の高校のホームページ、全てとは分かりませんけれども、統一したホームページのフォーマットになってきていると思います。例えば、これをリンクをさせるといったときに、動画のときは学校のほうにリンクのお願いをしてきたという形で聞くと、これ、私、タイムリーに県教育委員会が採用をかけていくわけですから、県教育委員会のほうでホームページにリンクをどんどん張っていく。学校現場でやるんではなくて、教育委員会のほうの作業でやっていくということが、タイムリーな情報提供になっていくと思うんですけれども、例えば県立高校のホームページに、教育委員会のほうからリンクを張っていくというんですか。各高校のホームページをいじるという言い方はおかしいですけれども、そういうことは可能なんでしょうか。
ICT推進担当課長 県立学校のホームページについては、各学校が操作するのと同様なことはできます。ただし、一括して、複数の学校について同じ操作をするということはできません。
石川(裕)委員 県教育委員会ができますということですよね。
ICT推進担当課長 はい。学校の職員がやるのと同じような作業は、することができます。
石川(裕)委員 是非、学校現場もいろいろ御苦労はあると思うんですけれども、教育委員会のほうで、タイムリーな情報を提供するという中でいけば、是非教育局といいますか、こちら、県教育委員会のほうで、勝手に張ると何で、学校に何だというそごも出てくると思いますので、そういう採用情報を県教育委員会でリンクを張りますよというお知らせをした上、若しくは通知をした上なのか、どっちがいいのか分からないですけれども、そごがないように、できれば現場負担が少なくなるようにお願いをしたいと思います。
最後、要望になりますけれども、少人数学級の拡充を図る上で、教員採用試験の倍率が低下している。若しくは、本来いるべきはずの教員が配置できないという現状があります。今回、学校ホームページの活用といった具体的な提案をさせていただきました。是非教員志望者の方を増やすための施策と、人材確保に向けた施策のより一層の推進と、教員採用に向けた具体的な計画の作成をお願いして、私の質問を終わります。