石川(裕)委員 私のほうからは、最初に、今の中学3年生、高校3年生に関わることについて質問をさせていただきます。まず、学校説明会、高校入学者選抜について伺ってまいります。昨年度、県立高校の受検範囲は、コロナ禍ということで特別に中学校2年生までに学んだものを特例措置として範囲にするということがありました。今年度は入学者選抜においてそのような措置はあるのかどうか確認します。
高校教育課長 昨年度につきましては、4月、5月が臨時休業の期間となったことから、万が一、学習内容の全てを終えることができなかった事態を想定し、早い時期に出題範囲を若干取り除く、一部に限定するという措置を取ったところでございます。今年度につきましては、直近で夏季休業期間を少し延長した、あるいは一部市町村においては分散登校も実施されていたという状況がございましたので、中学校長等から聞き取りを行いました。その結果、今のところ学びの保障にしっかりと取り組んできており、大きな学習の遅れは生じていないという状況を確認させていただいたところでございます。そうしたことから、現時点において、すぐに出題範囲を限定するという措置については、今のところ考えていないという状況でございます。
石川(裕)委員 分散登校も中学校の一部の地域で行われており、学校長に聞いていただいたところ、授業の遅れがないということです。今後、第6波が来るということもあるでしょうが、今の段階では普段どおり、コロナ前と同じような状況の入学試験ということでよろしいですか。
高校教育課長 現時点においては、お見込みのとおりでございます。
石川(裕)委員 昨年度も委員会等々でお願いをさせてもらって、各学校に紹介動画というものを学校のホームページに貼り付けていただきました。私もほぼほぼ確認をさせていただいて、ほかに学校の職員の採用のこともホームページに貼り付けたらどうだという提案をさせていただきましたところ、ほぼ全部の高校に貼ってあったので、その点もありがたいと思っています。去年、公私合同説明会が全くなかったということで、この紹介動画を各学校のホームページに貼っていただくということをお願いしました。今年の合同説明会は、6月、8月にあったと思うのですが、これはどうなっていたのか伺いたいと思います。
高校教育企画室長 公私合同説明会については、今年度、こういったコロナ禍の状況による影響ということで、中止という形にさせていただいております。全公立展等も中止になっているというような状況がございますので、その代わりに、例えば、例年全公立展で配布している高校ガイドブックや、公私合同学校紹介のポスターを今回作成しまして、ホームページに載せるのと併せて各中学校にお送りしています。このポスターから二次元コードで全ての学校のホームページにたどり着くような形に案内をしてございますので、これをもって中学生が円滑にその学校のホームページにたどり着いて、そこで動画が見られるというような形で対応しております。
石川(裕)委員 全公立展と8月の公私合同説明会も中止になっていると確認をさせていただきました。今年も前回の委員会等々で、紹介動画を各学校で用意してほしいというお願いをさせていただいて、去年と同じものを使っている学校もあれば、新しく今年度になって更新されている学校もあります。そういう中で、各学校が上げた動画配信を県教育委員会はどういう形でチェックというか、確認をされているのか、伺いたいと思います。
高校教育企画室長 今回の学校紹介動画の配信に当たって、各学校のほうには令和3年7月末までに作成をしてウェブページに上げるよう連絡をしております。そういった中で、8月上旬に1回、私どものほうで動画の状況について確認をしてございます。そのときに、まだ少し不十分な点がございましたので、継続的に見ながら学校に対して改善を求めているという状況でございます。最近では9月末にもう一度しっかりと各学校のホームページを確認しました。その段階では、委員御指摘のとおり、何校かは昨年のものが交ざっている状況ですので、中学生が進路選択をできるような情報提供ということで、引き続きこれらの学校がしっかりと改善を図っているというような状況でございます。
石川(裕)委員 私は昨年のものの動画を見ました。昨年のものと同じ学校は結構あります。私はこれが悪いことじゃないと思うのです。何年も使えるものもあるし、去年のものが実は今年に合わないという学校もあります。例えば、ある学校では、令和3年2月に新棟ができますというのが昨年の学校紹介動画です。令和3年2月というと、もうできているはずです。私立の学校であれば、そういうことがその学校の売りになると思うので、新しく学ぶところができましたというような新しい動画を作って、配信するやり方もあると思うのです。こういう学校が、去年と同じものを使っているというのは、教育委員会としてきちんと説明をしていったほうがいいと思うのですが、指導などはされていないのでしょうか。
高校教育企画室長 学校への連絡をする際には、私どもが気づいた範囲の中で、そういった話をさせていただいております。今、委員がお話しいただいたように、今後は学校の魅力がしっかりと中学生をはじめ県民の方に伝わるような動画や、様々な学校の情報といったものについて、ホームページ上でしっかりと魅力を伝えるというような視点で、学校のほうにしっかりと取り組んでいただくよう話をしていこうかなと考えております。
石川(裕)委員 もう学校選択が始まっている時期なのです。合同説明会がなくなって、今度は各学校の学校説明会があるところで、去年の場合だと、学校説明会すら人数制限があって行けなかったという方もいらっしゃいました。教育委員会の皆さんが動画の配信をチェックして、100校前後がアップされているという状況ではありますが、私は上げることが目的じゃなくて、その中身、質の問題を今、質問をさせていただいているのです。 今やっていますということじゃなくて、もうやって終わってなきゃいけないのです。だから、指導体制はどうなっていたのかということを伺っているのですが、その点はいかがですか。
高校教育企画室長 委員御指摘のとおり、本来であれば、終わってなきゃいけないと思っております。我々も各学校の動画を見る中で、様々細かいところも含めてチェックし切れていない部分があったのかなと思っております。そこは反省をして、今後しっかり中身を見ながら、必要に応じてこちらから学校のほうに話をしながら、改善を図っていくという形で対応してまいりたいと思います。
石川(裕)委員 中学3年生の生徒の皆さん、そして保護者の皆さんは、今この学校選択の中、文化祭も学校の生徒、その保護者のみになっていて、学校に直接行って、その学校の雰囲気を感じることができない状況です。例えば、大和高校では、宇宙戦艦ヤマトの音楽が流れている動画を掲載していて、ヤマトとかけているような、かっこよくて楽しい動画もあったり、紙芝居方式のような動画もあったり、いろいろな各学校の特色が出ています。私は138校の動画を全部見ましたが、動画を見るために神奈川県の申請、登録みたいなものをしなくちゃいけない学校が2校だけあるのです。旭高校と横浜国際高校がこのようになっています。これは保護者の方がやる分には多分できると思うのですが、中学3年生がこの紹介動画を見るのに、申請のパスワードとメールアドレスを入れて、個人か法人かということを入れて、それで見せるというのはどうなのでしょうか。
高校教育企画室長 今、委員御指摘いただいた学校について、この後調べて、適切な対応をしてまいります。基本的に、私どもから学校のほうには動画の掲載例としまして、トップページに動画のユーチューブのURLを掲載したり、トップページにユーチューブの画面を埋め込んだり、直接再生できて、すぐに見られるようにというような形で対応をさせていただいております。
石川(裕)委員 学校名を出してしまいましたが、その高校に関しては紹介動画がありません。学校説明会の動画を上げていて、それを見るために登録が必要というふうになっています。後で確認をしてみてください。去年、受検料をコンビニで支払えるようにしてほしいと、地域の方からお話がありまして、質疑を重ねさせていただきました。 今は研究していきたいという御答弁がありましたが、1年たっていかがでしょうか。
教育局財務課長 委員から御提案いただきましたコンビニの支払いにつきましては、やはりコンビニの手数料の問題、どのような形で受益者負担をしていくかがネックになっておりますので、現在検討中でございます。
石川(裕)委員 手数料がネックになっているということですが、保護者の方が24時間コンビニで払うことができるのですから、例えば、その手数料を受検者の方の負担にするということは難しいことですか。
教育局財務課長 受け入れるコンビニ側の問題もあります。
石川(裕)委員 どのような問題ですか。
教育局財務課長 コンビニエンスストアのほうで、件数が一定程度ないと受けられないというところもあり、問題はそういうところでございます。
石川(裕)委員 私立高校はコンビニで支払えます。その説明だと理解できない。公立高校の受検者数はそんなに少なかったのですか。
教育局財務課長 コンビニエンスストア側との確認が悪かったのかもしれませんが、コンビニエンスストア側から1万件以上ないと駄目ですと一度言われました。実際どのような形でできるかというのは、やはりまだ調整中でございますので、引き続き検討させていただきたいと思います。
石川(裕)委員 その1万件なきゃ駄目だというのは、対象が1万件なのか、振込が実際にされるのが1万件なのか、1万件の中身によっても違いますし、私立高校でできることが県立高校ではできないということには疑問点が残りますので、ぜひ再度確認をしていただきたいと思います。