石川(裕)委員 私からは、先ほど先行会派でるる質問があった中で、我が会派でも、今年の2月の代表質問で地球温暖化対策の中でこのことを取り上げていますので、今日は中小企業のそのことについて少しお伺いしたいと思います。先ほど、先行会派の質疑の中でペロブスカイト太陽電池の、これを具体的にどういうふうに使っていくかということで、いろいろな行事や学校で紹介をしていきたいといった答弁がありましたけれども、具体的に藤沢市の事業のことを少し取り上げられていましたけれども、それ以外に、先ほどの答弁の中で、行事、学校というのは、具体的な計画というのはあるのでしょうか。
脱炭素企画担当課長 今、具体的なところについては調整中ですけれども、一つ、8月にビオトピアのほうでイベントがございまして、そこに出展することだけ決定しております。
石川(裕)委員 ビオトピアさんでやられるということですけれども、そういう県民の皆さんにお知らせをしていく、周知をしていくことは大事だと思っています。藤沢市でやられるということは、場所を鑑みると、県民の方、藤沢市民の方も結構いらっしゃるとは思うんですけれども、どちらかというと観光客というか、そういう県外からいらっしゃる方たち、もしくは、日本の外、外国から来るような方たちも来るような地域だと思うんですけれども、やはり県民の皆さん、神奈川県が民間と連携してやっていくんだということを代表質問の中で御答弁いただいた中でいくと、もう少し県民の皆様に周知するような場所でペロブスカイト太陽電池のPRというのをしていくべきだと思うんですけれども、その辺はどうですか。
脱炭素企画担当課長 まず、江ノ島で実証ということにつきましては、おっしゃるとおり、主に県民を対象として、多くの観光客がいらっしゃるということで選定したところでございます。県民につきましては、そこの実証のほかに、イベント、それから学校での授業、また県庁の中でも何か展示できるようなことを考えていって、いろいろなところでPRしていきたいと考えております。
石川(裕)委員 県庁に来る県民の方は限られた方だと思いますので、もう少し、例えば商業施設とか、そういう普通のと言ったらあれですけど、県民の皆さんがお出かけになるような場所でぜひPRをしていただきたいというふうに思います。それと、課題の中で、私どものほうで危惧をされている、先ほど、ヨウ素を使ってそういう、世界で第2位という の中でつくれるというところもありますけれども、一つ心配されるのは、鉛を使っているだろうという御懸念をいただいている方もいらっしゃったんですけれども、この辺は県としてどのように捉えられているのか。
脱炭素企画担当課長 鉛につきましては、使っているというようなこともございまして、今は鉛を使わないペロブスカイトパネルが研究されていたり、あと 協議会の中でも、いかにして鉛を回収していくかというところで検討しておりますので、そういったところを注視していきたいと考えております。
石川(裕)委員 私は、新しい技術を進める中で、そういう様々な課題もあるのは承知しています。ただ、やはりそういう御懸念があるという中でいくと、やはりそういうところもしっかりと注視して事業を進めていただきたいと思います。それともう一つ、先ほど民間のところもありましたけれども、県有施設でペロブスカイト太陽電池のところをもう少し活用を、先行的に民間のほうに依頼する部分と、あとは、県有施設でしっかり、まず実証実験とか、そういうものを進めていくことが必要だと思うんですけれども、県が後押しをしていくんだというのであれば、そういう県有施設で先に少し取り組んでいくということも必要かと思うんですけれども、その辺はどうですか。
脱炭素企画担当課長 県有施設につきましても、ただ、ペロブスカイト太陽電池はまだ実用化に至っておりませんで、まだ物が出てきていないという状況でございますけれども、出てきた段階で、県有施設で率先して導入していきたいと考えておりますので、今後の動向を見ながら検討していきたいと考えております。
石川(裕)委員 江ノ島の実験もありますけれども、そういう実験も、例えば普通の県の施設で実験をするとか、そういうことも可能なのではないかというふうに思いますので、御提案をさせていただきたいと思います。それともう一つ、代表質問の御答弁の中で民間企業と連携した実証実験をしていくということの御答弁がありました。今日は中小企業支援課の方もいらっしゃっていますので、例えば、民間企業で、今、様々な物価高騰、燃料の高騰とか、そういうことがあります。そういう中で、例えばですけれども、県が間に立ってというか、そういう民間企業と連携して、例えば、ペロブスカイト太陽電池の活用、その実証実験というんですかね、それを民間でもやる、県でもやる、江ノ島でもやる、できれば、例えば、県内の中小企業の方にそういう実証実験に御協力いただくというか、そうすることによって、中小企業を、例えば、お金で支援することは大事だと思いますけれども、そういうことじゃなくて、せっかく県がこういうことを後押ししようとしているのであれば、例えば、神奈川県内の中小企業の皆さんに、まずはこれを活用してもらいたい。そのためにまず実証実験をしてもらいたいというような、縦割りじゃなくて、少し横のつながりでの連携というのが必要かと思うんですけれども、まず、中小企業支援課長にお尋ねいたします。
中小企業支援課長 県内企業の99%以上が中小企業であるということを考えましても、この新しい太陽電池であるペロブスカイトの普及を、中小企業を一つのターゲットに推進していくということは、非常に有意義なことだと考えております。
脱炭素企画担当課長 現状のペロブスカイト太陽電池については、実証につきましても、非常に物が少ないということで、なかなか中小企業まで広げて実証ということは、現状ちょっと難しいかと考えておりますけれども、今後物が出てきて、普及してきた段階については、当然県有施設に入れたいと思っていますし、県内中小企業に広く普及したいと思っておりますので、初期需要の創出といった意味で、どうした支援ができるかということを検討していきたいと考えております。
石川(裕)委員 ぜひ、縦割りではなくて横のつながりで、せっかく神奈川県でこういう事業を進めていこうということをやられているのであれば、そういう民間の方、もしくは県民の方に、メリットというんですかね、こういうことを神奈川県がやっているんだというのを分かりやすいと思いますので、ぜひそこは連携をしていただきたいというふうに思います。そういう中で、先ほどの計画の変更です。ペロブスカイト太陽電池のことがない中で計画を立てられている。今後、実証実験が終わって活用されていくようになれば、計画の中に入れていこうかというような答弁があったと思うんですけれども、私は、今のうちから少し考えておく必要があると思うんです。例えば、先ほど御答弁があったとおり、こういう施設で実証実験をやっておこうというような、計画を出すまでの素案の中で、例えば、県有施設ではこういうところが適しているのではないかとか、学校はどうなのかとか様々な。例えば、中小企業にお願いするのであれば、どういう中小企業があるのか、計画に至らぬまでも、今どういう段階で進むか分からないですけれども、少し計画の前の段階を練っておく必要があると思うんですけれども、その点はいかがですか。
事業者脱炭素担当課長 委員御指摘いただきました計画の見直しでございますが、先ほど企画担当課長のほうからもお答えさせていただきました県有施設での実証実験等を踏まえまして、併せていろいろと検討を進めてまいりたいと考えております。
石川(裕)委員 新しい取組ですので前向きに取り組んでいただきたいと思いますけれども、どういう形でも、少しでも県民の皆さんに分かりやすい形で進めていただければと思います。