1 若者の自立へ向けての支援について
(1) 貧困の連鎖を断ち切るための若者の就職を支援する取組について(知事)
子どもの貧困が社会問題となる中、世帯の経済的困窮度の強まりや家庭の養育力の低下など、生活環境に困難を抱える若者が増加しているが、そうした家庭の若者が就職を希望したとき、ワンストップのサポート体制が必要である。例えば、衣食住で考えるのであれば、衣・食については、初めての給与をもらうまでの社会人準備金の無利子融資制度、住居においては、空き家住居や県営住宅の活用や、アパート等の保証人制度の創設などである。この一時の積極的かつ具体的な支援が、若者が立派な社会人として自立し、貧困の連鎖を断ち切るための一助となると考える。そこで、生活保護など所得の低い世帯の未成年を含む若者が、就職して自立するに当たり、さまざまな支援を行うべきと考えるが、所見を伺いたい。
(2) クリエイティブスクールへの「スクールキャリアカウンセラー」の配置について(教育長)
クリエイティブスクールは、多くの可能性を秘めながら、持っている力を必ずしも十分に発揮しきれなかった生徒が、高校入学を機に、これまで以上に学習への意欲を高め、基礎学力や社会性を身に付けるとともに、将来を切り開くための高等学校である。このクリエイティブスクールのニーズは年々高まり、高校現場では、学力の差や家庭環境の複雑化など困難な事例も増加しており、その中で、就職支援等まで手が回らないといった状況である。そのため、特に就職希望の高いクリエイティブスクールにおいては、こうした指導を担うスクールキャリアカウンセラーの配置が必要と考える。そこで、クリエイティブスクールにおいて、生徒の就職支援を行うために、スクールキャリアカウンセラーを配置するべきと考えるが、所見を伺いたい。