5.外国人観光客誘致に向けての取組について(知事へ)
県では、神奈川の魅力を発信するために「東京・デイトリップ」というホームページを開設し、主に外国人観光客誘致に向けた取組を行っているが、ホームページの掲載をみると、観光地の見せ方やモデルコースの設定に改善の余地があり、大手旅行会社で販売されているツアーまで県が認定する必要性に疑問を感じる。
神奈川県の隠れた観光スポットを発掘し、紹介していくことは大変重要なことであり、県内の魅力ある観光資源を最大限活用するには、多言語ガイドブックや英語版フェイスブックの活用などの情報こそ、外国人観光客を誘致するおもてなしではないかと考える。
そこで、外国人観光客誘致に向け、県内の魅力ある観光資源を最大限活用するために、1000本という数ありきではなく、質の高いコースを企画・商品化していくことに重点を置いて取り組んでいく必要があると考えるが、所見を伺いたい。
知事答弁】
神奈川は、ラグビーワールドカップ2019と東京2020オリンピック・パラリンピックの開催会場になることから、来日する多くの外国人に、観戦の合間に県内観光を楽しんでもらうビッグチャンスを迎える。これまでも、それぞれのツアーが外国人にとって魅力的なものであるのかを検証するため、県内在住の留学生等による「モニターツアー」などを実施し、外国人目線での磨き上げを行ってきた。
個人旅行者に向けては、外国語観光情報ウェブサイト「Tokyo Day Trip」において、ご指摘いただいた部分の改善や充実に努めるとともに、その閲覧履歴を分析し、人気の観光資源を含むモデルコースのバリエーションを増やしていく。また、マグカルや商店街ツアーなど、神奈川ならではのコンテンツの充実も図っていく。
さらに、ターゲットを明確に定めたモデルコースの作成や商品化の促進も図っていく。具体的には、「富裕層」向けとして、特別感のあるラグジュアリーな体験型観光を盛り込んだツアーや、「MICE」向けとして、複数の産業観光施設を周遊するツアーなど、客層に応じたきめ細かなコースを作成し、それぞれの市場に積極的に売り込んでいく。このように、1000本ツアーの企画・商品化に当たっては、多彩なモデルコースを質量ともに充実させ、多くの外国人観光客の誘致につなげてまいります。