石川(裕)委員 早速質疑を始めさせていただきますが、今回報告されている神奈川県観光振興計画(素案)に関係して、外国人観光客誘致事業について、まず質問してまいりたいと思います。是非、委員の皆様、今日はTokyo Day Tripのウエブサイトを見ながら質問を聞いていただけたらと思います。 黒岩知事が何度も発言されている千本のツアーについて、これまで幾度となく量より質が大事だということで提案させていただきました。そして、前回の委員会で外国人観光客誘致事業である2年間で、約1億円の県税を使っているウエブサイトであります、Tokyo Day Tripの問題点を指摘しました。指摘した委員会の終了翌日には、指摘した点は修正、削除されていまして、昨年の私の一般質問のときと同じで、質疑の後の素早い対応には、やればできるという感想を持っております。 そこで、前回指摘をさせていただきましたお勧めスポットで、川崎を検索すると、城山ダムが表示される点、そしてまた指摘後に削除され復活していますが、モデルコース麻生区歴史散歩と陶芸体験を検索すると、コースすら掲載されておらず、横浜市内の地図が掲載されていた点について原因、問題点は何であったのか、そして今後の対策はどう講ずるのかということを伺いたい。
国際観光課長 前回の常任委員会で御指摘いただきました件ですが、その後、確認したところ、まずはじめに、観光スポットの検索で川崎という単語で検索したところ、検索結果に城山ダムが出てくるという理由を確認したところ、城山ダムのダム自体の説明分の中に、神奈川県が横浜市、川崎市及び横須賀市と共同事業として、城山ダムを建設という文言がありまして、この文章中の川崎という言葉が検索でヒットしたことが判明しました。しかしながら、委員御指摘のとおり、川崎という単語で検索しているにもかかわらず、城山ダムが表示されることは適切ではありませんので、観光スポットのタイトル、または住所に含まれる単語のみを検索結果の表示対象とするように改善を行っています。 もう一つ、モデルコースを表示した際に、ルートの中身が表示されずに、地図が正しく表示されなかったという不具合については、掲載コンテンツの更新作業を行った際に、更新対象データとして誤ったことが原因であることが判明しております。これを受けて、掲載中の全モデルコースについて、コンテンツの掲載漏れがないか、確認を行い、修正作業を実施したところです。 また、定期的にモデルコースと観光スポットの全データを抽出し、同様の事象が発生していないかどうか、確認作業を実施することとしました。
石川(裕)委員 今定期的にという御答弁いただきましたが、ちなみにウエブサイトのリニューアルといいますか、その見直しはどのような間隔で行われているのか、伺います。
国際観光課長 リニューアルについては、随時、新しい情報がありましたら更新していますが、この更新作業、確認作業については月1回ということで、行うことにしております。
石川(裕)委員 業者さんに委託でやられていると伺っていますが、県の職員の方はこのウエブサイトに対して何人の方が携わっていらっしゃるのですか。県の職員の管理されている方は、どれぐらいの人数でやられていますか。
国際観光課長 主任としては1名、副主任としてはもう1名、また、Tokyo Day Tripの運営については、例えば観光スポットであるとか、そういったところはまた別の個別のプロモーションの担当もある程度関わっております。メーンで担当といいますと、主任と副主任という形になります。
石川(裕)委員 2名の方が主で動かれていて、そもそもプロモーションとか、そういうところで随時打合せが行われていると思っておりますが、なぜ、今回のこの質問を行っているかというと、今も御報告いただきましたが、例えば箱根エリアでは、今NINJA BUSというのが今年から運行をされています。そして、ゴールデンウィークから運行されていますが、また例えば箱根にある富士屋ホテル、今耐震工事で2年間休業しています。そのほか、三浦半島では2階建てバスというので、何とかトップバスということで今三浦市はそれを売り出しています。もう一つ、わざわざTokyo Day Tripで観光ガイドの項目のところで、ヘルスケアというところがあります。それを打ち出すと、神奈川県が今一生懸命取り組んで、今年オープンしたビオトピアがどこにも書いていない。これは観光としてまだ売り出せないと認識しているのかどうか分かりませんが、私はこういう観光のウエブサイトというのは、新鮮さと情報のスピード感、この辺がすごい大切だと思っています。 そして、2年間で1億円を県が使っていると言いますが、例えば横浜では、横浜マップという、名刺サイズのものをホテルに配って、横浜は横浜で観光の情報を発信しています。それは鎌倉も箱根も、そして三浦もそれぞれやっています。その地域で観光に対しては、地域のことは地域が一番分かっていると私は思いますので、そこに県が改めてこういうウエブサイトでいろいろスポットを開発していくことは、否定はしません。しかし、Tokyo Day Tripを見ると、その各観光地といいますか、横浜、鎌倉、箱根はそれぞれそういう観光スポットの情報を発信しているわけで、それを逆に県がまとめて発信するようなウエブサイトにすれば、私は1億円もかけて、このウエブサイトを運用していくことは、県としての事業としてどうなのかと思っています。そういう意味で、この質問を1年間させていただきましたが、改めて観光部長、何か御意見があれば伺いたいと思います。
観光部長 ホームページについては、つくった瞬間からその情報が古くなっていくという性質のものだと思っております。ですので、できる限り我々だけがエンジンになるのではなく、いろいろな方々の力を借りながらやっていくのが基本的な方針だと思っております。そのため、例えばグルメの食の情報やそういったものは、ぐるなびやそういった観光の事業者さん、写真については、そういった写真の方といった形で進めていきたいと考えております。当然、観光スポットについても、そういった方々と連携しながらやらなくてはいけないと考えておりますが、実は今、全市町村に確認していきますと、それぞれがそれぞれのホームページのつくり方をしておりますので、それを取りまとめて我々が全てそのまま受け入れることができないところが、我々としてもネックだと考えております。ですので、新しくホームページをつくり変えるところに関しては、事前に我々に相談してくれないかというお願いをしております。そうすることで、データの統一性を図っていくことによって、徐々に皆さんの観光スポットを我々がその情報を引き受けていくという体制をつくり上げていきたいと考えています。 いずれにしても、委員おっしゃったように、観光スポットに一番精通しているのは各市町村の協会だと考えております。そういった方々の情報を常に頂きながら、これからも進めていきたいと考えております。
石川(裕)委員 正に、観光部長の御答弁どおりだと思います。そういう中で、ウエブサイトの中でいけば、例えばリンクを貼る、ぐるなびさんに今リンクをたしか貼られています。それと同様に、例えば箱根町、鎌倉、三浦と主立ったところありますが、そういうところとのリンクを貼るだけでも私は全然違うと思いますので、その点を指摘させていただきたいと思います。