石川(裕)委員 次に、県立高校の学校の規模の在り方について伺いたいと思います。今回、今年度の試験で、定員割れになった高校は何校あるのでしょうか。
高校教育課長 今回の入学者選抜の共通選抜について、令和2年2月6日の志願変更を締め切った時点で申し上げると、志願者数が募集人員に満たなかった高校は、全日制で39校となっております。
石川(裕)委員 そのうちの専門高校、専門学科はどれぐらいあるのでしょうか。
高校教育課長 専門学科の場合、学科コース別で志願者を集計していることもありまして、その小学科別で申し上げると、31学科という数になってまいります。
石川(裕)委員 専門学科の定員を見ると、多くの学校が39人、もしくはその倍の78人という定員数になっています。これだけ定員が割れているからということではなく、専門学科というのは、例えば、農業だと土をいじったり、工業だと機械をいじったり、漁業だと水産関係の実習があるので、そういう実習のことを見越した中で、普通科高校と同じ定員数39人というのは1クラスという意味だと思うのですが、この定員数を学科に見合った定員に変更するということは検討なされているのでしょうか。
高校教育課長 現在、ほかの都道府県がどういう定員にしているかというところの状況なども収集しながら、そのことについても、今後に向けては、検討は必要と考えているところです。
石川(裕)委員 今後というのは、どれぐらいのスパンで見るのでしょうか。
高校教育課長 今すぐ、いつということは申し上げられませんが、今後に向けて、しっかりとほかの都道府県の状況なども見据えながら、検討していきたいと考えております。
石川(裕)委員 そこで、学校規模の在り方について伺いますが、平成26年の県立高校をめぐる現状と課題の整理という資料によると、学校規模は平均18から24学級、1学年6から8学級を標準とするというようなことが書かれています。これは今も同じでよいのでしょうか。
県立高校改革担当課長 今、委員お話のあった平成26年の整理以降、平成27年8月に策定した県立高校改革基本計画においては、学校の活力を高め、円滑な学校運営を行うためには、県立高校の再編・統合を通じて、現行の標準規模以上とすることが望ましいという計画を策定しております。具体的には、今お話し申し上げた標準規模というのは、当時は1学年6から8学級とされていたので、現行では6から8学級以上を基本としているところです。
石川(裕)委員 今後、生徒数の減少が予測される中で、今の段階で、標準規模を下回る高校も何校かあります。そういうことも発生することが予測されるのですが、今ある標準規模を下回る数校の高校は、地域と連携したキャリア教育を行っていたり、開校からもうすぐ80年を迎えるような地域に根ざした学校だったり、まさにそのまちの拠点となっている高校です。地域における高校の存在意義などに配慮する必要があると思うのですが、今、特に地域によって、標準規模が難しい地域における学校規模の弾力的な運用が必要と思いますが、検討はなされたのでしょうか。
県立高校改革担当課長 先ほど答弁させていただいた県立高校改革基本計画において、学校標準規模については1学年6から8学級以上を基本とすると書かせていただいていますが、それに加え、学び直しを必要とする生徒を支援します。例えば、クリエイティブスクールや、それぞれの学校や生徒の実態に応じながら、学校規模を決めており、それぞれの地域の実情も踏まえながら、学校規模について、現在も弾力的な運用を図っております。 石川(裕)委員 平成26年1月に県教育委員会から県立高校の現状と課題が整理されて、6月に県立高校改革推進検討協議会から県立高校の将来像という資料が報告されています。この5年で、私立高校の授業料の実質の無償化や教員の働き方改革など、県立高校を取り巻く環境が大きく変わっているのですが、いま一度整理するために、そういう協議をする時期と考えますが、いかがでしょうか。
県立高校改革担当課長 今、私学の無償化という話がありましたが、公私の定員ということですと、現在も、公私それぞれが目標を定めて定員を決めていくことで協議を図っていますので、今後とも公私協調しながら、全日制進学率の向上などを含めて、きちんと生徒の進路実現が図れるように取り組んでまいりたいと考えております。 県立高校改革担当局長 若干補足させていただきますが、今後、3期計画というものを予定しております。 その前に、今、県立高校改革担当課長から報告しました標準規模数1学年6から8学級以上とありますが、それは全体計画にも書かれております。その全体計画も、その時点で社会情勢がどうなっているかを含めて、検証の見直しを考えております。
石川(裕)委員 このまま生徒数の減少が予測されていく中で、これからまた各学校の統廃合が予測をされるときに、当然、特に生徒数が減っているような地域の学校というのは、それぞれ地域に根ざした高校というのが非常に多いです。単純に統廃合すればいいということではなく、定員の弾力的な運用によって、その高校をしっかりと地域に残すこともぜひ検討いただきたいと要望しておきます。