石川(裕)委員 次に、代表質問で行いました県立高校の医学コースを設置することについて伺ってまいります。
教育長から令和4年度の県立高校改革、3期計画策定に向けて検討していく課題の一つという答弁がありました。その中で何点か伺っていきますけれども、2018年に県立高校へ医学コース設置の提案をした際に、県立高校改革の中で他県の状況もお聞きしながら研究してまいりたいという答弁がありました。提案から2年経過した中で、他県に対してどのようなヒアリングを行い、そして研究を重ねてきたのか伺いたいと思います。
県立高校改革担当課長 医学コースに関わる研究につきましては、昨年度につきましては公開情報などを基に他県の医学コース等の設置状況ですとか、また医学コースそのものではございませんけれども、医療関係団体による医師を志す高校生を対象とした啓発事業などについて情報収集を行ってきたところでございます。今年度につきましては、医学コース等を設置している都県について、実際に現地を訪問して、公開情報だけでは分からない取組の詳細について調査を行うことを予定しているといったところでございます。
石川(裕)委員 例えば、他都県では、2016年度から東京都立戸山高校というところで、そして茨城県では2019
年度から日立第一高校をはじめ、県立の中等学校を含めて5校の県立学校に医学コースが設置をされています。県内で例えば様々な専門コースというのがあると思うんですけれども、その専門コースを例えば新たに設置する判断というのですか、基準というのですか、そういうものはどのようになっているか伺いたいと思います。
県立高校改革担当課長 本県では、以前にも専門コースなるものを設けておりましたけれども、その際には大体10単位から20単位ほどの専門的な科目を用意しまして、それで生徒さんに履修していただくというような形を取っておりました。この専門コースにつきましては、学校教育法上、特段の細かい定めというのはありませんで、
学科の下に置くもの、学校の中で設定できるものとして定められていますので、コースを設置すること自体については、特段こうしなければいけないだとか、何単位以上、その中で設けなければいけないというような定めのほうはないといったような状況でございます。
石川(裕)委員 神奈川県も、代表質問でも話をさせていただきましたけれども、医師の数が全国平均を下回っ
て、全国で39位となっていて、医師の確保は喫緊の課題だというふうに考えています。さらに、コロナ禍で医療従事者の重要性というのは県民に再認識されていますので、ぜひ県立高校でも医療界への人材の育成を、これからまた工業系の話をさせていただきますけれども、そういう中で人材育成を進めていただきたい。そして、ぜひ医学コースの設置に向けて研究を深めていただきたい。ニーズも大事だと思いますので、そこは要望させていただきます。